皆さんこんにちは!
新潟県糸魚川市にてお米をはじめとする農作物を育てている
吉農園、更新担当の富山です。
目次
夏の終わり、出穂を終えた稲は、
次の重要な段階である「開花と受粉」を迎えます。
稲の花は、私たちが想像する「花」とはまったく違います。
色鮮やかな花びらも、甘い香りもありません。
その姿はとても小さく、注意して見なければ気づかないほど控えめです。
しかし、この目立たない瞬間こそが、
お米が生まれるかどうかを決定づける、最も重要な工程なのです。
稲は虫に頼らず、風によって受粉する植物です。
そのため、昆虫を引き寄せるための派手な花を必要としません。
穂の中で、
雄しべと雌しべが短い時間だけ姿を現し、
風に揺られることで花粉が運ばれます。
この開花は、
一つの穂につき、わずか数時間程度。
しかも多くは、早朝の限られた時間帯に行われます。
人が見逃してしまうほど短く、静かで、
しかし決して失敗が許されない瞬間です。
開花と受粉において、
主役となるのは「風」です。
強すぎれば花粉が飛び散り、
弱すぎれば受粉がうまく進みません。
ほどよい風が田んぼを通り抜けることで、
花粉は自然に運ばれ、
一粒一粒の籾(もみ)の中で受粉が行われます。
この工程は、人の手で直接操作することができません。
だからこそ、
それまでの水管理や生育環境づくりが
大きな意味を持ってくるのです。
開花と受粉の時期は、
稲作の中でも特に気を遣う期間です。
・高温が続く
・夜温が下がらない
・長雨や強風が続く
こうした条件が重なると、
受粉がうまくいかず、
実の入らない籾が増えてしまいます。
見た目には穂が揃っていても、
中身が伴わない状態になることもあり、
収量や品質に大きく影響します。
田んぼの風景は、
開花期でも大きくは変わりません。
しかし、稲の中では確実に
「実りへのスイッチ」が入っています。
誰にも気づかれず、
音もなく進むこの工程こそが、
秋の収穫を支える土台となっているのです。
開花と受粉は、
🌸 とても短く
🌬️ 風に委ねられ
🌾 成否が収穫を左右する
稲作の中でも、
最も繊細で、最も重要な工程のひとつです。
次回もお楽しみに!
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新潟県糸魚川市にてお米をはじめとする農作物を育てております。
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